東大院に行くメリットとは? -生涯年収から比較してみた-

 

この記事の概要

・自分の大学の大学院と東大院の生涯年収の比較の仕方の紹介

・準難関大学院と東大院では生涯年収に6000万以上の差がある

・東大院への受験勉強を日給換算すると17~37万にもなる。

・東大院進学のメリットは沢山

 

 

【本当に自分の大学は就職に強いのか? 就職力数値化シミュレーション】

 

まず、自分の所属する大学・学科が本当に就職に強いのかを判定する方法を紹介する。

自分の大学の就職力を以下の方法で数値化し、比較した。

 

  • 大学院の専攻HPより、卒業生の進路にアクセスし、就職先をリストアップする。
  • 就職先の平均年収、平均年齢を次の優先順序で評価する。
  1. 就活四季報(2017年版)の公表平均年収・年齢とする。
  2. に無い場合、有価証券報告書より平均年収・平均年齢とする。
  3. に無い場合、平均年収jp等のサイトから妥当な金額を判断する。
  4. に無い場合、NODATAとする。年齢の場合は同業種の平均値を採用する。
  • 平均年収・平均年齢の平均値、中央値等、統計的評価で他の大学院と比較する。

 

 

2.準難関国立大学院エネルギー系の平均年収は781万円!

 

[結果]

ある準難関国立大学院のH29年度の就職実績(n=70人)を基に平均年収を算出した結果、

平均年収は781万円となった。

 

また、同様に平均年収と共に公開されている平均年齢を算出した結果、

平均年齢は41.8歳となった。

 

つまり、準難関国立大学院を卒業すると、およそ42歳で年収は781万円であることが期待できる。

民間給与実態統計調査によると、40~44歳から最高給与である50~54歳では年収は1・16倍増えることから、平均最大で906万円の年収が期待できる。

 

・平均・平均年収の中央値は776万円であった。つまり、卒業した半数以上は上記の様な給与が期待できる。

 

[業種]

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グラフを見ると、70人中63人はいわゆるエンジニア業になる。

残りの7人は官僚、地方公務員、コンサルタント広告業界に就職したが、全体を見ると職種の幅はかなり狭い様に見える。

 

 

 

2.東大院エネルギー系の平均年収は935万円!

 

H29年度の就職実績(n=23人)を基に平均年収を算出した結果、

平均年収は935万円となった。

 

また、同様に平均年収と共に公開されている平均年齢を算出した結果、

平均年齢は36.58歳となった。

 

つまり、東大院エネルギー系を卒業すると、およそ36歳半ばで年収は935万円であることが期待できる。

 

民間給与実態統計調査によると、35~39歳から最高給与である50~54歳では年収は1・30倍増えることから、平均最大で1215万円の年収が期待できる。

 

平均・平均年収の中央値は897万円であった。つまり、卒業した半数以上は5%ほど上下はあるものの、上記の様な給与が期待できる。

 

 

[業種]

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グラフを見ると、23人中11人はいわゆるエンジニア業になる。

残りの12人は5名がコンサルタント、3名が金融、官僚・商社・人材がそれぞれ1名ずつであった。

こうしてみると、業種の幅は広いことが確認できる。

 

 

3.比較して考える ~学歴ロンダリングの価値はどれだけあるか~

 

「高校時代の勉強は時給5000円よりも高い」的な言葉を教師から聞いたことないだろうか。少なくとも私は高校時代に聞き、大学入学してからも教授が1コマの価値云々を語っていた記憶がある。

 

しかし、学歴ロンダリングはどれだけの価値をもたらしてくれるのかを教えてくれる人はいなかったので、自分で簡単に算出してみた。

 

自分が1で紹介した大学院に通い卒業した場合、平均・平均年収は781万円である。

自分が2で紹介した大学院に通い卒業した場合、平均・平均年収は935万円である。

 

平均年収は、その会社に属する全年代の給与の平均値であり、

単純に(定年-24)*平均年収を掛ければ、生涯年収が求まるはずである。

 

定年を65歳とし、入社年を24歳と仮定する。

(935-781)*(65-24)= 6314万円である。

 

学歴ロンダリングは3年の秋から始める人もいれば、4年の春からでも十分間に合う。

たった半年~1年頑張れば、6000万以上の収入増が見込める。

 

1日辺りに換算したら、17.5万~35万円である。1日勉強するだけで17.5万も貰えるチャンスはこの先どこにあるだろうか。

 

また、学歴ロンダリングの価値はそれだけではない。

東大の研究室をいくつか見学すると分かるが、研究予算が異常に多いことに加え、

実験施設の充実度が半端ないことが分かる。

優秀な仲間と充実した設備で研究ができて、なおかつ生涯年収にも期待でき、

最終学歴が東大卒となる。東大生専用の奨学金制度などもあり、考えれば考えるほどメリットが出てくる。

自分の大学と東大院で人脈は二倍に増える

学閥も手中に収まり、周りも一応は東大生として自分の事を認識してくれる。

 

4.終わりに

周りの”自分はエリートになると信じ切ってやまない仲間達”は、教授の言う 「ウチの学科は就職最高」だとか、「ウチを卒業すれば高給取りになる」だとか、企業に属したことも就活が何かもよく分かっていない人間に根拠の無い言葉でゆるく洗脳されていった。

 

視野の狭い教授達を盲信し、自分の軸を持たず周りに流され、自分の大学を見下せるプライドまでも捨てて、大学に自堕落に入り浸ってしまった人間を何人も見てきた。

 

一応言っておくが、教授は自分達が社会に進出していく事に関しては視野が狭いということに限る。

 

 もし、貴方が4年生の秋になったら思い出してほしい。中学・高校・大学の受験に失敗した同期達が狂ったように信仰した”置かれた場所で咲きなさい”という言葉を実際に達成して人が何人いたか。自分の体感だと、20人いたらせいぜい2,3人である。大抵の人間は、置かれた場所に馴染んでしまった。

 

 さて、この記事を書いたのは学歴ロンダリングを押し売りする訳でも、やっとの思いで上り詰めた学歴の頂から仮にも自分がいた場所を蔑む訳でもない。ただ、才能があるのに周りに流され自堕落な生活を送っている人達や、自分の視野が凝り固まってしまい、他の選択肢が見えなくなってしまった人達に向けて、キャリア形成の選択肢を紹介し、参考書的に使用してくれればと思っている。